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儀式をゲーム理論で考える

協調問題、共通知識とは

著者:マイケル・S-Y・チェ/著 安田雪/翻訳
価格:3,000円+税
刊行日:2022/06/14 [ calendar_today Google ] [ calendar_today Yahoo! ]
出版社:みすず書房
ISBN:978-4-622-09051-9
Cコード:1030
[単行本](社会科学総記)

他の人々の知識についての知識が、集団行動の要因となる。その仕組みを、ゲーム理論の協調問題と共通知識の議論を使って解き明かす。



内容紹介

「公共的儀式は、共通知識を生み出す社会的行為だと理解できる。たとえば公共的な式典は、社会的統合と既存の権威体系を維持するのに役立つ。公共的な決起集会やデモも、政治的・社会的変革にとってきわめて重要である。社会的統合も政治的変革も、共に協調問題として理解することができる。現在の権威やシステムであれ反体制のそれであれ、他の人々が支持すればするほど、私もそれらを支持しがちである。公共的儀式、決起集会や式典は、こういう不可欠の共通知識を作り出す。公共的儀式は、単に情報の中心から個別の聴衆へのメッセージの伝達ではない。それは同時に、聴衆に他の聴衆が何を知っているかを知らせるのである」
(「まえがき」より)

他の人々の知識についての知識が、集団の行動に参加したいと思う要因となる。その仕組みについて、国王の行進、円形構造の市議会会議場、映画『波止場』のシーン、スーパーボウルで流される広告ほかの、文化・社会現象を、ゲーム理論の「協調問題」と「共通知識」を応用して解き明かす。共通知識が安易に生成される、昨今のSNS時代にも通ずる課題の本質とは? 2001年に先取りで考察していた本書を、新たに「序文」「あとがき」を加えて刊行する。

もくじ

新版へのまえがき
まえがき

1 はじめに
この本は何の役に立つか
議論
協調問題
共通知識
議論の由来

2 理論を応用する
式典と権威
儀式はいかにはたらくか
内向きの円形構造
『波止場』
大宣伝は効果がある
公共化の価格
強い紐帯と弱い紐帯
一望監視刑務所の礼拝堂

3 理論を磨く
競合する説明
共通知識は見果てぬ理想?
意味と共通知識
共通知識の競い合い
共通知識と歴史
共通知識と集団アイデンティティ

4 おわりに

付録 ダイアグラムで議論を表現する
協調問題をモデル化する
メタ知識をモデル化する
なぜ共通知識は協調問題の解決に役立つのか

2013年版へのあとがき
新版への訳者あとがき
図表一覧
引用文献
索引

マイケル・S-Y・チェ

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(Michael Suk-Young Chwe) シカゴ大学、ニューヨーク大学、ユタ大学などの勤務を経て、現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校政治学部教授、政治学部学部長。The American Journal of SociologyとThe Journal of Economic Behavior and Organizationのアソシエイト・エディターを務める。著書として、本書のほか、『ジェイン・オースティンに学ぶゲーム理論――恋愛と結婚をめぐる戦略的思考』(川越敏司訳、NTT出版)があり、ともに韓国、中国でも翻訳出版されている。

安田雪

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(やすだ・ゆき) 東京生まれ。1986年国際基督教大学卒業、1993年コロンビア大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。立教大学社会学部、東京大学大学院ものづくり経営研究センター特任准教授などを経て、現在、関西大学社会学部教授。カリフォルニア大学予防医学部客員研究員(2019-2020)、シカゴ大学ブース・ビジネススクールの聴講などの経験を通し、一貫してネットワーク分析に従事。著書に『ネットワーク分析』、『パーソナルネットワーク』(共に新曜社)、『ルフィの仲間力』(PHP文庫)他多数。訳書に、バート『競争の社会的構造』(新曜社)、ヴァレンテ『社会ネットワークと健康』(森亨と共訳、東京大学出版会)など。

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