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社会を変えた50人の女性アーティストたち


著者:レイチェル・イグノトフスキー/著 野中モモ/翻訳
価格:1,800円+税
刊行日:2021/04/19

出版社:創元社
ISBN:978-4-422-70143-1
Cコード:0070
[単行本](芸術総記)

幅広い芸術ジャンルで才能を発揮し、常識にとらわれない自由な表現で社会をゆるがせた世界の50人の女性アーティストの活躍を、チャーミングなイラストとともに紹介する、レイチェル・イグノトフスキーのシリーズ第3弾。



内容紹介

古来から女性は多くの絵画や彫刻作品のモチーフとして描かれてきましたが、女性自身が絵筆を持ち、制作チームを率いて作品を作り出し、自由なテーマで表現することは、長らく制限されていました。
「女性だから」というだけで特定のモチーフを扱うことを禁じられたり、男性中心の価値観が支配する業界で活躍の場や正当な評価を受けられないといったことは日常茶飯事でした。
現代では多くの女性アーティストが活躍していますが、現在でも、作品の評価額や展覧会において展示作品に占める割合、美術館の管理職の人数や待遇など、歴然としたジェンダーの不均衡が存在します。

本書は、美術・詩作・彫刻・写真・陶芸・建築・デザインなど、幅広い芸術ジャンルで才能を発揮し、常識にとらわれない自由な表現で社会をゆるがせた世界の50人の女性アーティストの活躍を、チャーミングなイラストとともに紹介します。
これまでにも科学技術、スポーツの世界における偉大な女性たちを讃えてきた新進気鋭のイラストレーター、レイチェル・イグノトフスキーの最新作。
彼女の「ホーム」ともいうべき芸術の世界で、人種・階級・性差別にくじけず力強くおのれを表現し、人々の心をゆさぶったヒロインたちを、人間的な魅力を引き出しながら描き上げています。

本書が取り上げるのはいわゆる「ファインアート」だけにとどまりません。ファッションや家具、建築など実用性のなかに美を見出すデザイナーたちや、民族の歴史と伝統を未来に伝えるキルトや陶芸作家、グラフィックデザイナーやアニメーターなどごく新しいメディアを牽引するアーティストも多く登場します。
「アート」という言葉がもつ幅広さ、アートが担う役割の多様さ、そのエネルギーの大きさもひしひしと感じられるでしょう。

<本書の見どころ>
●社会から見過ごされていたものに目を向け、独創的な芸術表現に昇華させた女性アーティスト50人(+α)を紹介
●芸術家としての活動からプライベートな一面まで、トリビアもたっぷり。魅力あふれる人生の物語を簡潔に学べます
●制作道具一覧や色彩・デザイン論の基礎知識、歴史年表など、楽しいコラムも収録

<こんな人が載っています>
管道昇(詩人・画家)、ハリエット・パワーズ(キルト作家)、メアリー・カサット(画家)、ナンペヨ(陶芸家)、ビアトリクス・ポター(作家・イラストレーター)、ジャンヌ・パキャン(ファッションデザイナー)、ジョージア・オキーフ(画家)、オーガスタ・サヴェイジ(彫刻家)、リー・ミラー(写真家)、フリーダ・カーロ(画家)、メアリー・ブレア(アニメーター)、レイ・イームズ(インダストリアルデザイナー)、草間弥生(画家・彫刻家・インスタレーションアーティスト)、ウェンディ・カーロス(作曲家)、ポーラ・シェア(グラフィックデザイナー)、、妹島和代(建築家)、シリン・シャネット(写真家・映画監督)など…

もくじ


はじめに 
歴史年表 

管道昇(詩人・画家、1262-1319)
クリスティーヌ・ド・ピザン(装飾写本の著者・アートディレクター、1364-1430) 
ラヴィニア・フォンターナ(画家、1552-1614) 
エリザベッタ・シラーニ(画家・版画家、1638-1665) 
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(画家、1755-1842) 
ジュリア・マーガレット・キャメロン(写真家、1815-1879) 
ローザ・ボヌール(画家、1822-1899) 
ハリエット・パワーズ(キルト作家、1837-1910) 
メアリー・エドモニア・ルイス(彫刻家、1844-1907) 
メアリー・カサット(画家、1844-1926) 
ナンペヨ(陶芸家、1859-1942) 
ビアトリクス・ポター(作家・イラストレーター、1866-1943) 

コラム:アートとデザインの要素と原則 

ジャンヌ・パキャン(ファッションデザイナー、1869-1936) 
ジュリア・モーガン(建築家、1872-1957) 
タルシラ・ド・アマラル(画家、1886-1973) 
ジョージア・オキーフ(画家、1887-1986) 
ハンナ・ヘッヒ(コラージュ・アーティスト、1889-1978) 
アルマ・トーマス(画家、1891-1978) 
オーガスタ・サヴェイジ(彫刻家・教師、1892-1962) 
ドロシア・ラング(写真家、1895-1965) 
ドロシー・リーベス(テキスタイルデザイナー・織物作家・実業家、1897-1972) 
タマラ・ド・レンピッカ(画家、1898-1980) 
ルイーズ・ネヴェルソン(彫刻家、1899-1988) 

コラム:アート界の統計 

ベル・コーガン(インダストリアルデザイナー、1902-2000) 
ローラ・アルヴァレス・ブラーヴォ(写真家、1903-1993) 
ロイス・メイロウ・ジョーンズ(画家・デザイナー・教師、1905-1998) 
リー・ミラー(写真家、1907-1977) 
フリーダ・カーロ(画家、1907-1954) 
シーピー・ピネレス(グラフィックデザイナー・アートディレクター、1908-1991) 
メアリー・ブレア(イラストレーター・デザイナー・コンセプトアーティスト・アニメーター、1911-1978) 
テルマ・ジョンソン・ストリート(画家・ダンサー・教育者、1911-1959) 
ルイーズ・ブルジョワ(彫刻家・インスタレーションアーティスト・画家・彫刻家、1911-2010) 
レイ・イームズ(インダストリアルデザイナー・グラフィックアーティスト・建築家・映像作家、1912-1988) 
メレット・オッペンハイム(シュールレアリスト彫刻家、1913-1985) 
アムリタ・シェール=ギル(画家、1913-1941) 
エリザベス・キャトレット(彫刻家・版画家、1915-2012) 

コラム:アートの道具 

ルース・アサワ(彫刻家・芸術支援活動家・教師、1926-2013) 
ノーマ・スクラレック(建築家、1926-2012) 
草間彌生(彫刻家・インスタレーションアーティスト・画家・パフォーマンスアーティスト、1929-) 
フェイス・リンゴールド(画家・布作家・教育者・社会運動家、1930-) 
ジャンヌ=クロード・ドゥナット・ド・ギュボン(環境アーティスト、1935-2009) 
ウェンディ・カーロス(作曲家・日食写真家、1939-) 
ポーラ・シェア(グラフィックデザイナー、1948-) 
劉虹/リウ・ホン(画家・インスタレーションアーティスト、1948-) 
ザハ・ハディド(建築家、1950-2016) 
チャカイア・ブッカー(彫刻家・インスタレーションアーティスト、1953-) 
妹島和世(建築家、1956-) 
シリン・ネシャット(写真家・映画監督、1957-) 
ソカリ・ダグラス・キャンプ(彫刻家、1958-) 
マヤ・リン(建築家・彫刻家・デザイナー、1959-) 

まだまだいる女性アーティストたち 

おわりに
参考資料 
感謝のことば 
著者について 
索引

レイチェル・イグノトフスキー

レイチェル・イグノトフスキー(Rachel Ignotofsky) アメリカ・ニュージャージー出身、カンザス在住の若手女性イラストレーター。2011年にアート・グラフィックデザインの専門学校タイラー校を優秀な成績で卒業し、その後は特に歴史や科学、また教育、ジェンダーなどをテーマにしたイラストを多く描いている。著書に『世界を変えた50人の女性科学者たち』『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』『プラネットアース』(いずれも創元社)がある。

野中 モモ

野中モモ(のなか・もも) 翻訳者・ライター。 訳書にロクサーヌ・ゲイ『飢える私 ままならない心と体』(亜紀書房、2019年)、 レイチェル・イグノトフスキー『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』(創元社、2019年)、『世界を変えた50人の女性科学者たち』(創元社、2018年)、 ダナ・ボイド『つながりっぱなしの日常を生きる ソーシャルメディアが 若者にもたらしたもの』(草思社、2014年)など。 著書に『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社、2020年)、『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房、2017年)、 共編著書に『日本のZINEについて知ってることすべて 同人誌、ミニコミ、 リトルプレス 自主制作出版史1960 ~ 2010年代』(誠文堂新光社、2017年)がある。